グライダーとは

グライダーとは、エンジンもプロペラも使用せずに気流にのって飛行することのできる航空機です。よく鳥人間と間違われますが、自ら機体を設計・製作する鳥人間とは全く異なり、主にヨーロッパの機体メーカーが製造したグライダーを購入して使用しています。

         

グライダーは飛行中、体感できないほどのレートでゆっくり高度を下げていきますが、知識や経験、操縦技術を駆使して上昇気流をつかめば、自力で上昇することさえ可能です。時には高度1000メートル以上、距離100キロメートル以上飛行することができます。


グライダーは最初、どのようにして離陸するのでしょうか。塾航空部の訓練では多くの場合、ウィンチという機械を使用します。

ウィンチとは、機体を曳航するワイヤーの巻取り装置です(上の写真)。約1キロメートルに及ぶワイヤーを機体と接続し、ウィンチがワイヤーを高速で巻き取ることで、凧揚げの要領でグライダーが浮き上がります。高度約500メートルに達したグライダーは自らワイヤーを切り離し、あとは自由に飛行します。